第3講・STEP 01

変数って何?

変数は、プログラミングの基本中の基本です。よく「箱」に例えられますが、説明を読むだけではピンと来ないかもしれません。実際に値を入れたり、入れ替えたりして、その使い方をつかんでいきましょう。

今回は、整数を入れる変数 age を使います。前回作った Main.java を開いて、mainメソッドの中を書き換えながら進めてください。

変数の宣言

Javaで変数を使うには、まず変数の宣言をします。型と名前を、半角スペースで区切って書き、最後に ; を付けます。

Main.java

int age;

これで、int型の変数ageを宣言しました。

箱に例えるなら、「ageという名前の、整数を入れる箱を用意した」と考えてください。ただし、この時点ではまだ、自分で値を入れていません。

型には int のほかにも、小数を扱う型や、真・偽を扱う型などがあります。今回は全部覚える必要はありません。まずは int を使って、変数がどういうものか体験してみましょう。

int に入れられる整数には範囲があります(−2,147,483,648〜2,147,483,647)。今回の年齢のような値は、この範囲で扱えます。

変数の名前の付け方

変数の名前は自分で付けられますが、いくつかルールがあります。

age と Age は別の名前です。変数名は小文字から始め、複数の単語をつなぐときは studentAge のように後の単語の頭を大文字にするのが一般的です。これは読みやすくするための慣習です。

変数の初期化と代入

用意した変数に、値を入れてみましょう。

Main.java

int age;
age = 35;

一行目でageを宣言し、二行目でageに35を入れています。変数に値を入れることを代入といい、最初の値を与えることを初期化といいます。

宣言と初期化は、一行にまとめることもできます。

Main.java

int age = 35;

こちらも「int型の変数ageを用意して、最初の値を35にする」という意味です。

「=」は「等しい」ではなく「代入する」

数学で使う = は、左辺と右辺が等しいことを表します。しかし、Javaの = は右側の値を、左側の変数に代入するという意味です。

Main.java

int age = 35;
age = 36;
age = 37;

このコードは、上から順に実行されます。最初は35、次に36、最後に37が入るので、最終的なageの値は37です。

実行する文実行直後のageの値
int age = 35;35
age = 36;36
age = 37;37

箱の中に35、36、37がたまっていくわけではありません。新しい値を代入すると、前の値が置き換わります。

エラーになる例:まだ値を入れていない

Main.java

int age;
System.out.println(age);

変数を使ってみる

ここからは実際に出力して、ageに入っている値を確かめます。Main.java を次のように書き換えてください。

Main.java
public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        int age = 35;
        System.out.println(age);
    }
}

緑色の▶から「Main.main() を実行」を選ぶと、コンソールに次のように表示されます。

実行結果
35

System.out.println(age); は、ageという名前そのものではなく、変数ageに入っている値を出力しています。

メソッドを呼ぶときにカッコの中へ渡す値を引数(ひきすう)といいます。ここではageの値である35を渡しています。引数については、後の講座で詳しく説明します。

ageと"age"は違う

mainメソッドの中を、次のようにしてみてください。

Main.java

int age = 35;
System.out.println("age");
System.out.println(age);
実行結果
age
35

"age" はダブルクォーテーションで囲まれているので文字列です。一方、囲まれていない age は変数の名前として扱われます。

この違いを利用すると、説明の文字と変数の値を続けて出力できます。

Main.java

int age = 35;
System.out.print("age:");
System.out.println(age);
実行結果
age:35

最初の print は改行しないので、age: のすぐ後ろに35が出力されます。次の println は35を出力してから改行します。

1年後の年齢を出力してみよう

もう少し、プログラムらしいことをしてみましょう。今の年齢を出力した後、ageの値を1増やして、もう一度出力します。

Main.java
public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        int age = 35;
        System.out.print("age:");
        System.out.println(age);

        age = age + 1;
        System.out.println("1年後・・");
        System.out.print("age:");
        System.out.println(age);
    }
}

実行結果は、次のとおりです。

実行結果
age:35
1年後・・
age:36

注目してほしいのは、この一文です。

Main.java

age = age + 1;

数学の方程式だと思うと、「両辺からageを引いたら0=1?」となってしまいます。でも、これは方程式ではありません。右側を計算して、その結果を左側へ代入するという処理です。

  1. まず、右側の age + 1 を計算します。今のageは35なので、35+1=36です。
  2. 計算結果の36を、左側のageに代入します。
  3. ageの値が35から36に変わります。

そのため、この後の System.out.println(age); では36が出力されるわけです。

値を変えるたびにintは付けない

ここで、一つ間違えやすい書き方があります。

エラーになる例:同じ名前を二度宣言している

Main.java

int age = 35;
int age = age + 1;

「ageはint型だったな」と思って、もう一度 int を付けたくなるかもしれません。しかし、int age は変数を宣言する書き方です。型を確認するための印ではありません。

すでに宣言した変数の値を変えるだけなら、次のように書きます。

Main.java

int age = 35;
age = age + 1;

これで、最初に用意したageの値が更新されます。

自分で書き換えてみよう

「1年後の年齢」のプログラムで、最初の35を好きな年齢に変えて実行してみてください。次に、age = age + 1; を age = age + 5; に、表示する文字を "5年後・・" に変更します。実行前に予想した結果と一致するでしょうか。

変数という「箱」の中身が、プログラムによって変わっていく。その感覚がつかめれば、今回は十分です。

次は、今回使った + や = などの演算子を見ていきます。変数と演算子が分かると、プログラムでできることが広がります。

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